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(コラム ITサバイバー)改善主義

 

はじめに

 この内容はフィクションです

実在する人物や団体などとは関係ありません

冒頭

 微妙に文明が崩壊した2050年。

 誰もメンテナンスできないシステムを動かすことでかろうじで社会が成立してる。

 その現場で働く末端IT技術者の物語。

改善主義

 我々は常に改善を求められている。

 企業のPR動画や求人案内で「このような活動にも力を入れております」という一文を書くためだ。もしくは上司の心象を良くするためである。

 もちろん手当は付くはずもなく、業務が軽くなる事はない。

生産性は向上しない

 「改善することで生産性が上がるのでは?」という疑問を持つ人が多いかもしれない。結論から言うとNOである。

 求められている改善は「上司や社外の人」が関心できるものだからだ。ソースコードの行数を数えるツールとか、バグを管理するシステムとか外部の人間から見て「?」と理解出来ないものは認められない。

 「業務自動化されるバッチ」とか「作業効率が2倍に上がるマクロ」のような「いかにも現場の技術者が作りました、頑張ってます」みたいなものである。それが本当に現場で使われているとか、効率が上がるかみたいなのはあまり関係ない。

離職化が進む

 改善するために業務時間が圧迫される。残業しないといけない。手取りが減る。

 現場にとっては迷惑極まりない話だが、この改善活動を断るのは困難だ。我々末端のITサバイバーは大・中企業に雇われる身であり、断って心象を悪くするなら仕事を貰えなくなる。つまり食っていけないのだ。

 実質ITサバイバーには「改善資料を作る」OR「嫌なら転職する」の2択になり、転職する余力のない人は実質1択となる。優秀な人材は転職先がいくらでもあるので2択だ。

 結果、優秀な人間が居なくなり微妙な人間が取り残される。文明崩壊の一端をここに垣間見た気がする。

 文明崩壊前後も大して変わらないあたり、人間とはこういう生き物なのだ。